やっと、デジタル版画が届きました。
正確には、ジークレー版画といいます。
キャンバス布に、顔料系インクで印刷してあるので、耐候性は200年と言われてます。
で、このまま額縁に入れたいところですが、版画と言っても、可能な限り原画に近づけたいので、そのまま出荷というわけにはいきません。
気になる部分に色を加えて、微妙なコントラストを作ります。
そして、つや消しと、つやありのクリアーを交互に10層ほどスプレーします。
サイズは、原画よりも小さいですが、色と質感は、かなり原画に近いものが出来ました。
そして、片隅にさりげなくサインを入れます。
よく、作家さんによっては、凝ってて、かなり自己主張してるサインを見かけますが、僕はどうもそういう絵を見ると、吐き気がしてしまいます。
何故だかわかりません。本当は、サインはなくてもいいくらいです。
でも、そういうわけにもいかないので、さりげなく、さりげなく・・。
80枚限定の1番が完成です。
なんか、原画が完成したときと同じくらい、すご〜く嬉しいです。
額縁とマットは、まだ届いてないのですが、黒で統一する予定です。
商売の話になって恐縮ですが、売値をいくらにするかひじょ〜に悩んで、なるべく安くしたいところですが、僕の一生涯で、80枚しか刷らないわけだから、安くはしません。ということで、最初は10万からスタートです。
高くしといてお願いするのも何ですが、買ってくださ〜い。_(_^_)_
絵描きとして生きていく手段として、いくつかの方法があると思います。
僕としては、本当は、原画を買ってもらうのがいいのかもしれないのですが、この3年間悩んだあげく、そのやり方では、作家としては死んでしまうという結論に達しました。きっと、作家としてのものづくりをされている方なら、僕の気持ちをわかって頂けるでしょう。
職人も素晴らしいですが、僕としては、職人的要素と、作家的要素の両方をかね備えた絵描きになれたらなぁ〜と思っています。
そうすると、一枚の原画に全てを注ぎ込んで、それをデジタル版画で売る・・というスタイルになります。
もちろん、その原画を1000万円で買ってくれるという人がいるなら話しは別ですが、僕の今の実力では、そうもいきませんので・・・。
ご理解頂けたら嬉しいです。